平成28年度黒松内町教育行政執行方針

Ⅰ はじめに

 平成28年黒松内町議会第1回定例会の開催に当たり、黒松内町教育委員会所管行政の執行に関する方針について申し上げます。

   今日少子化・高齢化や高度情報化、厳しい経済情勢と所得格差に加え、地域社会のつながりや支え合いの希薄化等を背景に、教育を取り巻く社会情勢は大きく変化してきております。

  地域社会における教育力の低下や家庭教育の充実の必要性が指摘され、子供たちの学力・学習意欲や規範意識、体力・運動能力などに関する多くの課題があります。

  教育を取り巻く様々な状況変化を踏まえつつ、課題に立ち向かい、乗り越えるための知恵と実行力をいかに生み出していくか、今まさに問われております。

  教育は、人格の完成を目指し、個性を尊重しつつ個人の能力を伸長し、自立した人間を育て、幸福な生涯を実現する上で不可欠なものであると同時に、国や社会の形成者を育成するという使命を担うものであります。

  これら課題の解決やより良い教育環境の充実のため、平成31年度までの教育に関する総合的な施策の根本を定めた黒松内町教育大綱を、昨年の12月に策定いたしました。

  教育大綱を基にして、個々の課題について適切に対応するとともに、子供から高齢者までの人の成長を見据えながら、学校・家庭・地域など、地域社会を挙げた連携・協働が、今、求められています。

  まちづくりの基本は「人づくり」であり、「人材」と「知恵」は、町を支える力の源となります。

  次代を担う子供たち一人ひとりが「生きる力」を育み、夢や志を叶えることができるよう充実した教育環境の整備を図ります。

  また、本町に住む人々が心豊かに健やかに生きがいを実感できるよう、各世代に応じた生涯学習と活躍できる機会の創出を、総合教育会議における協議等を重ね、町長部局と連携して進めてまいります。

  本町の教育が、今後より一層町民の期待に応えていくためには、学校・家庭・地域がそれぞれの持つ教育力の向上を図るとともに、相互に連携しつつ、社会全体で課題解決に取り組むことが不可欠であり、教育に関わる全ての関係者が、それぞれの果たすべき役割と責務を自覚し、行動していくことが肝要であります。

  本町では、優れた自然とこれまで培ってきた人的な財産、豊かな教育資源を活用し、各学校においては「みんなで支える学校、みんなで育てる子供」を合い言葉に、「教育は人づくり」であるとの認識の下、学習指導要領の趣旨に沿い教育活動を推進していくとともに、豊かな教育環境と町民ニーズに応える生涯学習の充実に努めてまいります。

  また、乳・幼児期からの子育てに係る取組では、教育と母子保健、幼児保育を連携させて、本町らしい子育て環境づくりに向けて、努めてまいります。

  本年度は、町民から長年にわたり要望がありました町民体育館の建て替えに着手いたします。円滑な建設はもちろんのこと、来年度からより一層の町民利用が高まるよう、町民とともに施設運営方法などを検討してまいります。

 

Ⅱ 主要施策の展開

  次に、平成28年度の主要な施策について申し上げます。

1 子供の心を育てる学校教育

(1)「生きる力」の育成

  学習指導要領では、「生きる力」を育むことを理念としてまいりました。

  「生きる力」それは、知・徳・体のバランスのとれた力のことであります。

  「知・徳・体」つまり、基礎・基本を確実に身に付け、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、より良く問題を解決する資質や能力を内容とした「確かな学力」、そして自らを律し、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などを内容とする「豊かな人間性」、さらに、たくましく生きるための「健康・体力」この三要素をバランス良く身に付けることが「生きる力」を育成することになります。

  全国学力・学習状況調査の経年結果を見ますと本町においては、全国との差は確実に縮まり改善の傾向にありますが、学習習慣の確立、電子映像メディアをコントロールする力、体力の低下など生活リズムの確立に課題があります。

  北海道教育委員会においては、基礎学力を確実に保障するために、全国平均正答率以上にすることを目標として様々な取組を進めています。

  後志管内においても、「確かな学力」の定着と向上は共通の課題であり、後志独自の取組が進められています。

  町内全ての学校が、全道や後志独自の取組を実施し、最低限、身に付けさせなければならない学習内容を確実に定着させることや、家庭や地域とも連携しながら学習習慣や生活リズムの確立を一層推進できるように努めてまいります。

  また、個別指導の充実や放課後学習・長期休業中の補充的な学習サポートの充実を期すため、学習支援員を継続配置いたします。

  情報活用能力を身に付けた子供の育成と分かりやすい授業展開を進めるため、学校ICT環境整備に着手してまいります。

  本年度は各教室にパソコンを設置し、ICTを活用した授業を行える環境を整えるとともに、児童生徒がグループでタブレットパソコンを利用できるように整備します。

(2)地域と共にある教育の推進

  子供の教育は、学校だけで行われるものではなく、子供たちの「生きる力」を育むためには、学校・家庭・地域が相互に連携しつつ、社会全体で取り組むことが不可欠です。

  「総合的な学習の時間」は、教科学習との関連性を持たせるとともに、体験的な学習に配慮しつつ、環境教育や福祉教育・キャリア教育等に対して、一層の充実を図ってまいります。

  身近な地域の中から学習の内容となる素材を積極的に発掘し教材化していくことが必要です。

  そのためにも、地域社会とつながりのある教育課程の編成や授業の展開が可能になるような条件整備に努めてまいります。

  本町には、「本物で学ぶ」ことができる教育素材となる資源が多くあり、学校における系統的で継続的な学習を展開するために必要な情報を提供し、小中連携した教育を推進することにより、自ら育った黒松内の良さを実感する児童生徒を育成してまいります。

  時代が求めるグローバル化に伴い、国際理解教育がますます重要になっています。

  国際交流協力員につきましては、学校での外国語活動や英会話教室の指導者としてのみならず「心の教育相談員」としての役割も一層大きくなっていることから、現状の体制を堅持してまいります。

  児童生徒に読書活動を重視するよう指導することは大切なことと認識しており、引き続き各学校に図書購入費を措置するとともに、ふれあいの森情報館による支援を継続し読書環境の充実に努めてまいります。

  特別支援教育については、学校・家庭・関係機関との連携をより密にし、発達の遅れ等の早期発見や適切な支援・相談等に努めるとともに、各学校において「個別の教育支援計画」の見直しや「個別の指導計画」を作成し、個に応じて継続的で一貫した教育の充実に努めてまいります。

  社会全体に規範意識や倫理観の低下が広がる中で、子供たちには、社会的自立と思いやりや、命を大切にする心などを育むことが求められています。

  各学校において、子供たちが、ふるさと黒松内を福祉の心に満ちあふれ、心豊かな生活を営めるやさしい社会にする担い手とすることを目的として、福祉教育とともに、道徳教育の推進に努めます。

  また、いじめは児童生徒の人間性を否定する人権侵害であり、根絶に向け、学校・家庭・地域・教育委員会が総力を挙げて取り組まなければならない重要課題と認識しており「黒松内町いじめ防止基本方針」の下に、関係機関と連携し、アンケート調査や教育相談等を定期的に実施し、いじめの未然防止や早期発見の初期対応、解決に向けた取組などの校内体制を確立します。

  スクールカウンセラーによる支援を継続し、児童生徒の困り感や不安に対して学校と連携した対応により、豊かな心と態度の育成に努めてまいります。

  健康・体力の向上については、日常の教育活動においても、体育授業を充実させ、子供の体力向上に関する継続的な取組を進めるとともに家庭や地域における運動や外遊びの機会を促すため、専門家を招へいしたスポーツ教室の開催等の社会教育プログラムと連携し、取組してまいります。

  スポーツ・文化面における部活動や少年団等での活躍は、児童生徒に自信と意欲的な態度を育むなど、心身の成長段階で大きな契機となっており、引き続き関係団体とも連携して、多くの児童生徒が部活動や少年団活動に積極的に参加できるよう奨励するとともに、外部講師の導入や大会参加への便宜を図ってまいります。

  子供の食育指導については、学校の教育活動全体を通じて総合的に推進してまいります。

  また、各学校においては給食担当教諭と連携を図り、給食指導や教科指導に栄養教諭が積極的に関わるとともに、保護者にも協力を求め、食への感謝や望ましい食習慣を身に付けさせるなど、計画的な食育指導を推進してまいります。 

  さらに、食育の一環として地域の食材を使用した給食を提供するとともに、衛生管理を徹底し、安全・安心でおいしい学校給食の提供に努めてまいります。

  地域の教育資源を生かし、児童生徒一人ひとりとのふれあいと個性を大切にしながら進められる小規模校の教育力が、心身の健やかな成長と確かな学力、豊かな心を育む学校環境として評価されています。

  白井川小学校・同中学校については、小規模校の特性を生かした教育活動を積極的に進められるよう支援を継続いたします。

  今年度も、黒松内町学校再編成要綱にある再編成基準を児童生徒数が下回ることから、保護者及び地域の方々に情報提供するとともに、学校の適正配置について検討してまいります。

  学社融合による修学旅行「世界文化遺産・西予市交流体験学習」では、文化遺産に直接触れる貴重な体験であり、姉妹市西予市立中学校に訪れ交流によりその絆を深めることにつながっておりますが、西予市立中学校への訪問は、本年度を一区切りとして見直しをいたします。

(3)負託に応える学校づくり

  教育は人なりと言われている中、教員の資質・能力が問われております。

  児童生徒に質の高い教育を保障するには、直接の担い手である教職員の授業力や問題行動等の未然防止につながる予防、開発的な生徒指導力の資質・能力の向上が求められています。

  また、社会の急速な進展の中で、教職員が実践的指導力等を高めるとともに、知識・技能の絶えざる刷新が必要であることから、教職員自らが探求力を持ち、学び続ける存在であることが不可欠であります。

  学習指導はもとより、人間関係の構築能力やコミュニケーション能力の育成など、教育課程に対応した専門性と実践的指導力を高めるため、校内研修の充実を図るとともに、各種研修会への参加を推奨してまいります。

  校長、教頭の管理職研修においては、不祥事を引き起こさないための法令遵守の認識と自覚、教職員への直接的な指導の在り方や、教職員が自信と誇りを持って職務に当たるようにするために研修等を充実に向けて指導・助言をしてまいります。

  安全教育については、交通安全や防災のための指導・訓練を計画的に実施するとともに、不審者や登下校時の総合的な安全対策についても、引き続き警察や関係機関の協力の下、取り組んでまいります。

  また、危機管理については、各学校での管理体制を常に明らかにするとともに、計画的に継続的な点検などにより管理業務の徹底を図ってまいります。

  日常の教育活動など学校運営の状況を積極的に情報提供するため、「学校だより」の校下全戸配布や学社融合事業、学校支援地域本部事業を実施するなど、開かれた学校づくり活動への支援を継続いたします。

  学校施設については、白井川小学校の遊具更新や黒松内小学校体育館玄関屋根防水シート張替工事などの環境改善を図ってまいります。

2 子供の未来をはぐくむ家庭教育

(1)子供の健やかな成長を支える体制づくり

 家庭は教育の原点であり、全ての教育の出発点であります。

  子供たちの子育て、子育ちのために、学校・家庭・地域が信頼関係を築きながら、 それぞれの役割と責任を果たしていくことが必要です。

 幼児期から学齢期まで連続性のある質の高い子育て支援を提供するため教育委員会に子育て支援グループを設置し2年目を迎え、より町民のニーズに寄り添った支援を進めてまいります。

  母子保健では、母性や乳幼児の相談・訪問指導・健康診査等の充実のため、教育委員会内に子育て世代包括支援センターを設置いたします。

 また、子育てに関する悩みや子供の発育・発達への不安に対し、専門医や心理士による発達検診・相談を継続するとともに、成長過程に応じた相談・支援体制の充実のため、5歳児健診を新たに始めるなど安心して子供を産み、健やかに育てることのできる環境づくりを推進します。

  就学前のお子さんを持つ子育て世代から要望が多かった「子育て一時預かりサービス」の実施に向けた試行を、関係者の皆さんの知恵と力を出し合い、取り組むほか、家庭と仕事の両立を支える環境づくりでは、認定こども園黒松内保育園の利用者の経済的な負担軽減を継続し実施します。

 さらに、第3子からの出産祝い金支給や児童ショートスティのほか、地域子育て支援センター事業や発達に心配のあるお子さんが利用する児童ディサービスなどの各種施策を効果的に活用した切れ目の無い総合的な保育療育の推進に努めてまいります。

  次代を担う青少年の健全育成につきましては、学校・家庭・地域がそれぞれに持つ教育力を生かしながら、子供たちの安全確保や非行防止に努めてまいります。

  放課後児童対策事業については、児童館・児童クラブ・放課後子ども教室等において子供たちが安全で健やかに活動できる環境づくりに努めてまいります。

  少子化、核家族化などの進行に伴い、人間関係や地域連帯感の希薄化が進み、子供たちの成長にとって大切な原体験や様々な人々とのふれあいが不足するなどの問題が生じており、全ての教育の出発点である家庭や地域の教育力の向上が求められています。

  昨今、憂慮されている青少年の問題行動の背景には、家庭における教育の在り方が密接に関係していると指摘されており、家庭の教育力を高めていくことが重要な課題となっております。

  そのためには、親も子も地域や社会で他者とのつながりや関わり合いを持つことが重要であり、家庭教育の目的である子供の社会的自立と親が子育てを通じて自らの人生を豊にしていくことにつなげ、子供の未来をはぐくむ家庭教育の実現に向けた取組を進めてまいります。

(2)家庭や地域の教育力の向上

 子育ての悩みや様々な課題・困難を抱える親への情報子供・相談体制のきめこまやかな実施のため、家庭教育ナビゲーター等のボランティアや保健師等の専門家が連携して、子育ての悩みや問題を抱える家庭に対する育児相談や情報提供等を行う訪問型の家庭教育支援を推進します。

 また、職業生活や子育て経験を通じて培った知識・技術を持つ地域の団塊世代や高齢者が、新しい子育ての知識や若い世代の価値観への理解を深めた上で、子育て支援をすることができるよう、地域の子育て関係機関との連携の下、研修を実施してまいります。

 親子ふれあい事業や読書活動を取り入れた母親教室の継続開催、幼児期の家庭教育支援事業の充実を図るとともに、家庭との連携による「早寝、早起き、朝ごはん」運動を推進し、学習習慣を含む生活リズムの確立など、家庭や地域の教育力の向上に努めてまいります。

 また、地域全体で子供を育てる環境づくりを推進するため青少年育成指導員を継続配置し、「わんぱく探検団」や「森のようちえん」等、地域の学習施設や自然資源を活用した取組を引き続き実施してまいります。

 地域における子供の安全確保を図ることは、地域における教育力を考える上で必要不可欠なことであり、地域の大人の協力を得て、防犯ボランティア活動を一層推進いたします。

 地域の教育力の向上に果たす文化・スポーツの役割も重要であり、地域における伝統文化の継承などの文化活動や、誰もがいつまでもスポーツ活動に親しむことができる環境の整備などもさらに推進します。

 地域の教育力を効果的に向上させるため、地域の奉仕活動・体験活動の実施数、学校支援ボランティアの参加人数、図書館における子供の利用率など基に、地域の教育力の経年変化を把握し、これを施策の効果的な展開につなげていく方法を検討してまいります。

3 豊かな地域をつくる生涯学習

(1)生涯学習の推進

 町民一人ひとりが自己を磨き、あらゆる場所において学び、学んだ成果を地域社会に生かすことのできる環境づくりを進めてまいります。

 青年から高齢者までの各期における教育課題は、多様化・高度化しており、日々の生活環境に深く根ざすことから、社会の変化への具体的な対応や実効性が求められています。

 町民の学習ニーズを的確に把握し、質の高い学習機会を提供するとともに、自主的な活動を積極的に支援することで、心豊かで活力ある地域の実現に向けた取組を進めてまいります。

 生涯学習を通じた地域コミュニティの振興は、地域の教育力を高めるとともに、子供たちの健全育成にも大きな役割を果たしています。

 地域の課題解決に積極的に関わり、町民が自主的に考え、連帯と共生で活力ある学びと地域づくりを推進するため、地域づくり支援員の配置に加え、地域おこし協力隊を公募し、今まで学んだ経験や成果を生かす地域コミュニティの形成に努めてまいります。

(2)文化振興の推進

 生活や価値観の多様化に伴い、暮らしの中にゆとりや潤いといった「心の豊かさ」を求める気運が高まりを見せています。

 自主的・自発的な文化活動、個性的な地域文化の創造を促すため、文化団体連絡協議会などが主催する文化祭や各種文化事業などの活動を継続支援するとともに、指導者の養成、リーダーの発掘、新たな文化の創造に努めてまいります。

 郷土資料は、郷土の歴史を後世に伝えるとともに、地域

化の認識を深めて人々の誇りと愛着を育む役割を果たしています。

 郷土資料保存サークル「ふるさと語ろう屋」と連携し、郷土の近代生活史や文化、失われつつある生活民具など貴重な資料に目を向け、再評価や伝承につながる学習機会を設けるなど、地域文化の保存・活用に引き続き努めてまいります。

 本町の読書活動の中心的施設であり、地域に開かれた生涯学習の拠点施設でもあるふれあいの森情報館マナヴェールについては、運営を支える「友の会」の支援を継続し、協働事業を展開するとともに、「広瀬子ども文庫基金」の適正な運用と有効活用に努めてまいります。

 子供にとっての読書は、読む力や考える力、想像力や判断力、表現力や感性を養い、豊かな心の形成に必要なものであることから、子供の読書活動への支援を自治体の責務と位置付け、学校図書室や認定こども園黒松内保育園と連携し、社会教育主事・図書館司書・学校の図書担当職員との人的ネットワークを確立することで一層の充実に努めてまいります。 

 環境教育と体験型の交流施設を担うブナセンターは、今まで、ブナ北限の里ならではの地域文化の創出を目指し、自然環境の保全・調査を通じた多様な学習を展開してまいりました。

 この資源を生かし、町内小中学生における環境教育授業の支援や、体験型イベントの開催、町民参加型調査、若手研究者支援とその成果を町民に結び付ける取組などを引き続き積極的に取り組みます。

 また、ブナ林をキーワードとしたブナ・ウオッチングツアーやブナ林再生プロジェクトの取組を、町民有志の方々との協働により、その活動の充実に努めてまいります。

(3)生涯スポーツの振興と健康づくり

 心身ともに健康で豊かな生活を送ることは、全ての町民の願いであり、幸福度を実感できるものであります。

 スポーツは、あらゆる活動の源であり同時に青少年の健全育成や地域コミュニティの振興に大きな役割を果たしております。

 そのため、親子による幼少期の運動の環境づくり、児童生徒の多様なスポーツ体験の場づくり、スポーツ少年団活動への支援策などをスポーツ推進委員や体育協会加盟団体の協力により、引き続き実施するとともに、指導者の育成と指導力の向上にも努めてまいります。

 また、地域において子供から高齢者までがそれぞれの興味、関心、技術レベルに応じて気軽にスポーツを楽しむことができるよう「健康とスポーツの町スポーツフェスティバルin黒松内」事業の開催、健康の窓口の充実と指導方法の工夫改善などを進めてまいります。

 スポーツや健康づくりの中核施設である町民体育館につきましては、体育施設の機能だけではなく、町民の交流や子供たちの活動拠点として、また、避難所機能を併せ持つ施設とする基本コンセプトの下に、改築工事に着手いたします。

 現在ある体育館や武道館は、長年にわたり町民の皆さんの利用をいただいており、また、多くの大会が開催されるなど町を代表する施設の一つでありました。施設は解体いたしますが、新体育館には今まで培われた皆さんの思いや歴史等を継承し、より親しみいただけるよう努めてまいります。

 建設に当たり、体育団体等の方々による検討委員会や関連する団体との意見交換等で思いをお聞きしながら進めてまいりました。今後も、町民の皆さんからは、運営方法についても御意見や御要望、そして知恵をいただきながら、多くの利用者に集まっていただける施設にするため、検討を進めてまいります。なお、建設期間は、代替施設として各学校の体育館及び生涯学習館を活用してまいります。

 全道シニア&レディースパークゴルフ大会、黒松内町内一周駅伝大会については、伝統ある大会として評価も高いことから、関係団体と協力して継続開催してまいります。

 また、平成23年度から自然療法に関する取組では、学習会での学びと町内での森林散策やハーブの栽培・利用の実践は、人の体や心のやすらぎなどに効果があり、本町の特色ある取組になっていることから、さらに多くの方々との関わりを増やし、健康面だけではなく、交流事業への活用も含めて取り組みいたします。

 広々としたテントサイトが、魅力のオートキャンプ場は、道央圏の方々を中心に多くの利用者が訪れておりますが、町民の方々にも野外レクリエーションの場として利用いただけるよう、サービスの向上に努めてまいります。また、場内の和式トイレを洋式化にして施設環境の充実に努めます。

 

Ⅲ おわりに

 以上、平成28年度の教育行政執行方針について申し上げました。

 未来を担う子供たちが、失敗や困難に屈することなく、先人のたくましい開拓の心と緑に囲まれた美しい自然を受け継いで、ふるさと黒松内を愛し、世界に向かって羽ばたく心を育てる学校教育、各関係機関・団体との連携を図りながら進める子供の未来をはぐくむ家庭教育、そして豊かな地域をつくる生涯学習を推進させ、本町教育の更なる充実・発展に取り組んでまいります。

 町民の皆様及び議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

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平成28年度 教育行政執行方針
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